【日本製ブランド】おすすめ「コードバンベルト」7選!
最高峰の革ベルトとして位置づけられている「コードバン・ベルト」。実は同じコードバンベルトといっても特性が大きく異なるアイテムが混在(存在)しています。
おすすめ「日本製」上質コードバンベルト【7選】
近年、コードバン仕立てのベルトはなかなか安定供給が難しく、上質アイテムほど入手困難な状況となっています。
そんな中、タイミング的に「在庫なし」の場合もありますが、日本革ブランド(コードバン・アイテムを主力製品としているブランド)の中から、特徴の異なるアイテムを厳選、ご紹介いたします。
※全商品が一番おすすめの「三つ接ぎ革ベルト」となっています。
bell la bell コードバンベルト 30mm (長さ調節可能)
●ブランド:bell la bell(日本革ブランド)
●デザイン:ベルト
●素材:シェルコードバン
●色彩:ブラック、ブラウン
bell la bell コードバン レイヤードベルト
●ブランド:bell la bell(日本革ブランド)
●デザイン:ベルト
●素材:シェルコードバン
●色彩:ブラック、ブラウン
SHELL CORDOVAN 2 (シェルコードバン2)ベルト(L)
●ブランド:GANZO
●デザイン:ベルト
●素材:シェルコードバン
●色彩:ブラック、バーガンディ
SHELL CORDOVAN 2 (シェルコードバン2)ベルト(M)
●ブランド:GANZO
●デザイン:ベルト
●素材:シェルコードバン
●色彩:ブラック、バーガンディ
CYPRIS コードバンベルト(30mm幅)
●ブランド:CYPRIS
●デザイン:ベルト
●素材:オイルコードバン+牛革(三層構造)
●色彩:ブラック、ダークブラウン
FLYING HORSE コードバンベルト
●ブランド:FLYING HORSE
●デザイン:ベルト
●素材:顔料染めコードバン+牛革(三層構造)
●色彩:ブラック
YUHAKU 手染めコードバン・ベルト(35mm幅)
●ブランド:YUHAKU
●デザイン:ベルト
●素材:手染めコードバン(アニリン染め)+国産牛革(三層構造)
●色彩:ブルー、ダークブラウン、グリーン、ワイン
上質なコードバンベルトの「選び方」ポイント!
コードバン(CORDOVAN)は年々希少性が増し、素材としても価格高騰が続いている革です。
そんなコードバンで作られた「ベルト(belt)」もまた希少性が高く、最高峰の革ベルトとして時代を問わず、高い人気を得続けています。
高級アイテム(ベルト)となっていますので、後悔することなく、自分の希望(使い方)に沿った上質なコードバンベルトを選びたいものですよね。
そこで、ひとつ認識しておいていただきたいのが
一般市場にて販売されている「コードバンベルト」には、特性の異なるアイテム(種類)が存在している。(※コードバンに似せて作られた偽物も存在)
ということです。
コードバンベルトの「構造的」な違い
コードバンベルトには「構造(パーツの組み合わせ方)」の違いによって、大きく下記「3つの種類」が存在しています。
1)一本革ベルト
2)三つ接ぎ革ベルト
3)三層構造の革ベルト
1)一本革ベルト
CORDOVANは農耕馬の一部位から採取される革。一頭の農耕馬から上記写真のような形(二枚貝を開いたような形状)の原皮一枚が採取されます。
「一本革ベルト」とは一枚のCORDOVANからベルト形状を抜き出すことで作られています。一枚のCORDOVAN(すなわち、一頭の農耕馬)から「2.3本」のベルトが取れるかどうかといった感じです。
故に、非常に希少なアイテム(生産量が少なく入手困難なアイテムに)でコードバンベルトの中でも超高級品となります。
反面、デメリット(課題)となるのが「純粋なコードバン層ではない部位(革)が含まれる」ということ。
上記写真(原皮)にて、中央部は専門用語で「ザラ」と呼ばれる部位でCORDOVAN層ではない部分となっています。手で触った感触がCORDOVAN層(ツルツルとして感触)とは異なり「ざらついた感触」があることから「ザラ」と呼ばれています。
●メリット:希少価値の高い、上質&最高峰の高級アイテムに
●デメリット:一部純粋なCORDOVAN層ではない部位を含むアイテムに
2)三つ接ぎ革ベルト
「三つ接ぎ革ベルト」とは全長を3つのパーツ(革)に分割。それぞれのパーツ(3つのパーツ)をつなぎ合わせることで一本の構造を有した革ベルトです。
他の革ベルト(一般的な牛革ベルトなど)では、どちらかというと格下扱いのイメージを持たれる革ベルトとなっていますが、「コードバンベルトにおいては、機能性が高く、私的には三つ接ぎコードバンベルトこそが最もおすすめのアイテム」となります。
その理由が
●ベルトのすべてが良質なCORDOVAN層で作られている
●ベルトの部位ごとに求められる機能性を有している
からです。
ベルトは「バックル部位」では「丈夫さ」。そして「ベルト中央部」では腰の曲線に合わせて「しなやかに曲がること」が求められます。
CORDOVANは同じ原皮でも、採取する場所によって、革の性質に違いが存在しています。三つ接ぎコードバンベルトでは、上記求められる機能性に応じたCORDOVAN(部位)をパーツ分けして使用することでベルトとしての高い機能性を有したアイテムとなっています。
●メリット:「一本ベルト」と比較して、安価であるのにも関わらず、高い機能性(末永く利用できる耐久性の高さ)があること
●デメリット:職人の技能の違いによって、見栄えの印象に差が出ること(海外縫製品よりも日本の革職人仕立てのアイテムの方が見栄えが良いです)
3)三層構造の革ベルト
「三層構造の革ベルト」とは「表革」+「芯材」+「裏革」の三層構造にて仕立てられているベルトです。
三層構造のコードバンベルトの場合、多くが「表革:コードバン、裏革:牛革」にて構成されています。
三層構造のコードバンベルトの最大のメリットが「安価であること」「安定供給が出来ること」です。もともとCORDOVAN原皮の調達自体が困難なこともあり、「ベルト用」として良質なCORDOVANの確保が難しい状況となっています。
そこで「厚みの少ないCORDOVAN」なども上手く活用。「価格(安さ)」と「安定供給」が可能となっています。
ただし、価格が安すぎるものは「芯材」に本革を利用していないなど・・・正直革製品としての価値が低いアイテムが市場に混在していますので、その見極めは大切にしたいポイントに。
コードバンベルトの「仕上げ」による違い
同じCORDOVANといっても「仕上げ方法」によって、特性(機能性)が大きく異なります。ベルトとして使用されるCORDOVANには、大きく分類して下記3種類の仕上げ方法があります。
1)顔料仕上げ
2)染料仕上げ(アニリン染めなど)
3)オイル仕上げ(オイルコードバン)
1)顔料仕上げ
「顔料仕上げ」とは、ベースのとなるCORDOVANの表面に顔料(ウレタン系塗装など)により塗装膜(ウレタン層など)を形成することで着色する仕上げ方法です。
最大の特徴が「塗装膜」が形成されますので「水の付着に強い(革繊維内に水が浸透しない)」ということ。雨天時の外出などにて、水の付着が気になる方にとってうれしい機能性となります。
●革ベルトしての実用性が高い(雨天時でも安心して利用できるなど)
ただ「塗装膜」にてCORDOVANを覆ってしまうということは、「CORDOVANならではの特性が消失してしまう」ことを意味しています。
●コードバンならではの自然な艶感の喪失(塗膜による人工的な艶はある)
●コードバン特有の経年変化(エイジング)の喪失
が大きなデメリットとなります。
「顔料塗膜」は数年経過すると「剥がれ」が生じてくる可能性があります。基本的に長く利用するというよりも、短いサイクルでの買い替えが前提に。
正直、「顔料仕上げ」をするならCORDOVANを利用する意味がない・・・これが正直な私の感想です。(これは完全に私の好みの感想です(苦笑)。雨を気にしなくてもよい実用性としては一番ですので。)
2)染料仕上げ(アニリン染めなど)
「染料仕上げ」とは植物性染料(アニリンなど)を使用して、染色(革繊維内に染料を浸透させることで色付けする方法)する方法です。コードベンベルトとして一番おすすめのアイテムとなります。
「顔料仕上げ」とは真逆の特性を有することに。「水付着に対する弱さ」を有していますが、CORDOVAN最大の魅力となる
●CORDOVANならではの自然な艶感
●CORDOVANならではの経年変化の美しさ
が存分に楽しめる(感じられる)アイテムに。
「染料仕上げ」には塗膜がありませんので、年月経過に伴い塗膜が剥がれることなどなく、末永く活用できる革ベルトとなってくれます。
3)オイル仕上げ(オイルコードバン)
「オイル仕上げ」は革繊維内に天然オイルと共に染料を浸透させる仕上げです。
世界最高峰のC\ORDOVANに位置づけられている「シェルコードバン」もオイル仕上げによって作られるオイルコードバンです。
オイルコードバンで作られた革ベルトの一番の特徴が
●しなやかさがあり、体へのフィット感が高い
ということ。
「染料仕上げのコードバンベルト(アニリン染めコードバン)」よりも、「経年変化の美しさ」が楽しめるアイテムとなります。(経年変化の歩みも早い)
反面、デメリットとしては「色移りがある」「色抜けの変化も早め」ということ。これは「経年変化のしやすさ」の裏返しの要素となります。
上質なコードバンベルトの「職人技術」5つの見極めポイント
コードバンベルトに限らず、ベルトとしての機能性(耐久性)やデザイン性(見た目)には「革職人技術」が大切な要素となります。
ここでは、革ベルトに共通した、上質な革ベルトであるための「5つの見極めポイント」を箇条書きでご紹介いたします。ベルト選びのご参考にしていただければ幸いです。
●革ベルト側面(コバ)が丁寧に磨かれているかどうか。(コバの磨き技術)
●革ベルトの角が「丸みを持って、磨かれている」かどうか。
●三層構造ベルトの場合、芯材に「本革芯」が使われているかどうか。(合成芯ではない)
●革ベルト穴の内側まで「コバ塗り」がされているか。
●ベルトの「厚み」があるかどうか(厚みのあるほうが良い4.5mm以上がベスト)
まとめ
CORDOVANは原皮自体が高額な革。そんなコードバンで作られた革ベルトもまた高価なアイテムとなります。
一般市場では偽物・低品質のアイテムも多々流通していますので、「安すぎるアイテム」には手を出さないこと及び品質が担保されている日本革ブランド(コードバン・ブランド)の直営店から購入することをおすすめいたします。