コードバン長財布のお手入れ!ブラッシングを丁寧に。
コードバン長財布を末永く愛用していくためには、財布状態を観察した上で時折、適切なお手入れをすることが大切な要素となるものです。
目次
コードバン長財布のお手入れ”ブラッシング”
CORDOVAN素材は、他の革素材と比較して、特殊な繊維構造を有しています。ゆえに、CORDOVAN仕様の長財布をお手入れするときには、そんなCORDOVANならではの特性を理解した上で、適切なお手入れをすることが大切な要素となるもの。
そんなCORDOVAN素材ならではの、一つ目のお手入れポイントとなるのが「ブラッシング」です。
CORDOVAN素材は、革繊維が同じ方向に揃っているもの。
一般の革素材の多くが、「銀面+床面」の2層構造を有しているのに対して、CORDOVAN素材は「床面(cordovan層)」のみの1層構造となっているのです。
ゆえに、一般的な革財布の表面をお手入れする場合は、”革の銀面”をお手入れすることになるわけですが、コードバン財布をお手入れする時には、”CORDOVAN層”をお手入れすることとなるのです。ですから、当然、お手入れの仕方も違ってくるんですね。(大きな違いではありませんが、心がけておきたいポイントが異なるということ)
CORDOVAN層の最大の特徴が、「革の繊維が同一方向に揃っている」ということです。一般的な革素材は、繊維が入り乱れた仕組みとなっているのですが、CORDOVANは、綺麗に同じ繊維方向に整っているんですね。
革繊維方向を意識した、”ブラッシング”を行うことが第一歩。
コードバン長財布の場合、基本的には、財布の長手方向がCORDOVANの繊維方向となっています。財布のお手入れの第一歩となるのが、財布表面の”汚れ落とし”。汚れ落としの意味合いで、いきなり布クロスなどを使用してしまう人もいたりしますが・・それは、厳禁です。
特に、コードバンを代表する”水染めCORDOVAN仕様の長財布”のお手入れをするときに、いきなり、布クロスで拭いてしまっては、革表面に細かなキズを沢山付けることとなってしまいます。その結果、せっかくの美しい艶が失われることに。本末転倒なこととなってしまうわけですね。
コードバン長財布のお手入れのファースト・ステップが「ブラッシング」となります。ブラシを使用して、財布表面の汚れをまずは、払い落とします。
ブラッシングを行う上で注意ポイントとなるのが、ブラッシングをする方向です。先ほどお話したように、CORDOVAN素材は、同一方向に革繊維が揃っています。ですから、革の繊維方向に沿って、ブラッシングをすることが大切なポイントとなります。
ブラシを繊維方向に対して、直角にブラシをかけてしまうと、やはり革表面にキズを付けてしまう可能性が。革繊維内に細かな汚れが入っていることもありますので、そんな汚れを掻き出すイメージで、繊維方向に沿ってブラッシングをしていただければと思います。
コードバン財布のブラッシングに適した”山羊毛仕様のブラシ”
汚れを払い落とす上では、ある程度”硬さ”が必要なものの、CORDOVAN素材の特性を考えると、革表面にキズを付けない繊細さも重要なポイントとなるもの。
そんな微妙な硬さバランスを有しているのが”山羊毛”なのです。ファインポリッシングブラシは、革製品のお手入れアイテムを創出する世界最高峰のメーカー”コロニル”の商品。天然素材にこだわった仕様で、”山羊毛”+”ビーチ材”の組み合わせで作られています。手に取ったときの、手触り感がしっくりとくるんですよね。
*素材:山羊毛+ビーチ材
*価格:¥3,024円(税込み)
▼コロニル・ファインポリッシングブラシの商品詳細・購入はこちらから。(公式SHOP)
CORDOVAN素材の種類によってもお手入れポイントは異なるもの。
同じコードバンといっても、CORDOVAN素材の種類が異なれば、特性も異なるもの。必然的にお手入れ方法などにも違いが生じてくるものです。
そういう意味でこちらの
という記事もぜひ、併せてご参照いただければと思います。
また、革ブランドによっても個々の商品にてお手入れポイントが若干の違いがあるもの。
各革ブランドのHPには、お手入れ方法などの情報も記載されていますので、具体的な商品(財布)に関連した情報もご参考としてみていただければと思います。