一生ものとなる「コードバン財布」の選び方とは!?

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一生ものとなる「コードバン財布」の選び方とは!?

末永く愛用できる「コードバン財布」を探している方に。一生ものとなるコードバン財布の選び方に関する情報をご紹介いたします。

一生もの(丈夫な)コードバン財布となる3つの要素!

「コードバン財布」は革財布の中で、「耐久性」「丈夫さ」にて最上位に位置づけられる革財布となっています。

そんな「コードバン財布」の中でも、「品質の良しあし」「特徴の違い」などによって耐用期間(使い続けられる期間)にも差が生じてきます。少しでも長きにわたってコードバン財布を愛用したいと考えている方にとっては気になる要素に。

ここでは、『長きにわたって愛用できるコードバン財布(一生もののコードバン財布)』を選ぶ上で重要視しておきたい”3つのポイント”をご紹介したいと思います。

POINT1:正規コードバン・タンナーの革を使っているかどうか!?

正規コードバン・タンナーの革を使っているかどうか!?

現在、CORDOVAN(コードバン)はとても希少な革素材となっています。原皮自体の生産数が激減しており、年々希少性と価値(高価)が高まっています。

それゆえに、一般市場には「偽物(CORDOVANに似せて作られた革)」「粗悪品(本来、財布などには使用すべきではない品質のCORDOVAN)」を用いて作られた偽りのコードバン財布が流通しています。

一般的には、あまり知られていないかもしれませんが、現在世界的に「コードバン革をなめし加工・生産しているタンナー」は極限られています。

実情として、革財布に活用されるCORDOVAMは下記3つのタナリー(革のなめし加工業者)で世界90%以上のシェアーを占めています。

ホーウィン社(米国イリノイ州シカゴ)

新喜皮革(兵庫県姫路市)

宮内産業(長野県飯田市)

上記3社のCORDOVANが品質が保証された正規のCORDOVANということ。当該CORDOVANを利用している革財布であるかどうかが、一生もののコードバン財布となる上での必須要素となります。

※補足要素

「レーデルオガワ製のCORDOVANを利用」と表記されているアイテムが存在しています。レーデルオガワは日本の千葉県に拠点を置く、世界最高峰のコードバン染色工房です。

染色仕上げを専門としている工房で、そこでは「新喜皮革のCORDOVAN」がベースとして利用されています。

ゆえに、「レーデルオガワ製のCORDOVAN」も上記3業者(タンナー)同様に高品質の正規CORDOVANとなります。

POINT2:「手縫い」のコードバン財布の方が丈夫なアイテムに!

革財布の「縫製」には、『ミシン縫い』と『手縫い』の2種類が存在しています。

誤解があるといけませんので、補足的な話を先に記すると「ミシン縫い」であっても「手縫い」であっても、丁寧な仕立て(縫製)を行えば、耐久性(丈夫)の高い革財布を作ることが出来ます。

その上で「縫製の構造的な違い」を考えたときに

『手縫い』の方が、糸切れが起きた場合でも縫製の解れが生じにくい(解れが広がらない)

という特徴があります。”八の字縫い”という2本の糸が交差する縫い方をしており、長期間使用して部分的な擦れなどでステッチが切れた場合でも一目一目が内部でしっかり絡み合っているため、ほつれにくくなっています

『手縫い』のコードバン財布の方が末永く愛用できるアイテムとなります。

ただ、現実問題として安定的にコードバン財布を創作している主要な革プランドでは「ミシン縫い」が採用されています。「手縫い」は革職人が運営している革工房など小規模の革ブランドに限られている状況。安定生産はされていません。

※「手縫い」のコードバン財布は種類が少なく、安定供給されていない(注文生産など)のが実情です。

POINT3:丈夫な日本の革職人仕立ての革財布

丈夫な日本の革職人仕立ての革財布

これは約40年の間に「100個以上」の革財布を実際に使ってみた(趣味(笑))実体験を通じて、明確に言えるのが

平均的に日本の革職人が仕立てた革財布の方が長持ちする

ということです。その一番の理由が

「丁寧さ」に長けている

ということ。

同じ日本の革職人の中でも、もちろん「技術力」には差があります。「工場生産的(技能者)なアイテム」と「革職人アイテム」とでも技術的な違いを感じるこることが少なくありません。

しかし、共通して日本の革職人仕立ての革財布には”丁寧さ”を感じる(丁寧さにおける平均的な偏差値が高い)のです。

この”丁寧さ”が「細部ディテールのこだわり」として表れているものも少なくありません。これが「縫製の解れにくさ」「財布の型くずれのしにくさ」などに通じることに。

その結果として、丈夫で末永く愛用できる革財布に繋がっているものと感じています。

日本の革職人技術を生かしたコードバン財布

一生もののコードバン財布を選ぶためには、先に記した要素の中から少なくとも「正規コードバン・タンナーのCORDOVANを使用していること」「日本の革職人仕立であること」を満たしたアイテムを対象としたいものです。

そんなアイテムを創作・取り扱っている革ブランドには、特徴の違いにて下記2つに分類することができます。

1)日本の革職人が自ら、運営&製作を手掛けている革ブランド(革工房)

2)日本の革職人を抱え(提携)、総合的な革製品づくりを手掛けている革ブランド(ハイブランド)

1)日本の革職人が自ら、運営&製作を手掛けている革ブランド(革工房)

日本の革職人が自ら、運営&製作を手掛けている革ブランドでは、「こだわりを感じる」コードバン財布が作られています。

特定の革職人が革財布づくりを手掛けていますので「財布を仕立てる技術力」がはっきりとわかるのが特徴。商品ごとの仕上がり具合のバラツキも少ないため、ブランドの特徴さえ把握できていれば、一生もののコードバン財布を手に入れることが可能に。

ただし、大手革ブランドと比較すると「資金力」「生産力」に劣るため希少なCORDOVANを余分に購入・ストックしておくことが出来ない&多くの商品を創作できません。

必然的に商品在庫がなく、「受注販売」のケースも多くみられます。実際の仕様品を見て購入することが難しいのが実情に。購入するまでに、数か月もの期間を要するケースも少なくありません。

無二(muni)
・革職人・宮崎氏が運営している革工房。「コードバン」を主役にした革財布・革小物を創出されています。現在、ほぼ「受注生産」となっている状況。購入するのに数か月間もの期間が必要に。

総合的な革製品づくりを手掛けている革ブランド(ハイブランド)

CORDOVANは年々希少性が増し、安定購入が難しい革素材となっています。それゆえに、「資金力」「ブランド力」「安定した生産力」を有した革ブランドでないと主力商品としてコードバン財布を取り扱うことが出来なくなっています。

実際、昔はコードバン財布を手掛けていたものの、今では創作していない、もしくは安定製作していない(同時に商品としての質の低下なども)・・・そんな革ブランドも少なくありませんので要注意です。(古い評判・情報に惑わされないように)

そんな中、現在コードバン財布を主力商品として安定的に創作している革ブランド(日本の革職人仕立てのハイブランド)のトップに位置づけられているのが「COCOMEISTER(ココマイスター)」です。

COCOMEISTER(ココマイスター)
・現在、コードバン財布の種類(素材の書類)&ラインナップ(シリーズ)が最も豊富に揃っている日本革ブランド。正規コードバンの購入ルートが確保されており、年間通じて安定したコードバン財布が提供されいてます。

取り扱っている「CORDOVANの種類」。コードバンを使った「革財布シリーズの豊富さ」「財布デザイン(ラウンド長財布・長財布・折り財布・L字ファスナー長財布など)の豊富さ」のいずれにおいても、最上位となっています。

革職人運営の革ブランドと比較すると、複数(多く)の革職人によって各アイテムが創作されていますので、正直「商品ごとの仕上がりに若干差を感じる」こともあります。

これは総合的革ブランドに共通した特徴に。

現在、ちゃんと主力商品として「コードバン財布」を高い品質レベル(日本の革職人仕立て)で安定的に創作している革ブランドは、COCOMEISTERの他、GANZO、二宮五郎商店、CYPRISを含めた4ブランドとなっています。

それら4ブランドのコードバン財布ラインナップは下記をご参照いただければと思います。

貴重な日本製のコードバン財布情報!『37選』

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